ObjectMarker ver1.5 このプログラムはGunawan Herman氏が作成したObjectMarkerに対し、カスタマイズを施したものになります。 ObjectMarkerは物体認識/検出の開発者や研究者が簡単にGround Truthデータを作成するためのツールです。検出/学習させたいオブジェクトが含まれた画像群から簡単に座標を記述したテキストファイルを作成できます。 テキストファイルは 「画像ファイル名」 「オブジェクト数」 「左上x座標」 「左上y座標」 「幅」 「高さ」... というフォーマットで出力します。例えば(x,y,w,h)=(10,14,100,120), (141,151,100,120)オブジェクトが2つあるケースの場合 20100915-1/0000004.jpg 2 10 14 100 120 141 151 100 120 というフォーマットで出力されます。 使い方は、zipファイルを解凍してObjectMarkerを実行するだけです。 もしObjectMarkerがうまく動かない場合は、VC++2010のランタイムをインストールする必要があるかもしれません。 以下のサイトからお使いのプロセッサにあったランタイムを探し、ダウンロードとインストールをして下さい x86プロセッサ用: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=a7b7a05e-6de6-4d3a-a423-37bf0912db84&displayLang=ja x64プロセッサ用: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=bd512d9e-43c8-4655-81bf-9350143d5867&displayLang=ja IA64プロセッサ用: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=1a2df53a-d8f4-4bfe-be35-152c5d3d0f82&displayLang=ja Gunawan Herman氏オリジナルのObjectMarkerは以下からダウンロード可能です。 http://www.cse.unsw.edu.au/~gherman/ObjectMarker.zip 編集したい画像や画像フォーマット、出力テキストファイル名はconfig.xmlで編集できます。 以下、config.xmlの内容です。 座標を記述したい画像が入っているフォルダー名 出力テキストファイル名 画像ファイルの拡張子 は編集画面上で"f"キーを、は"o"キーを押すことでも編集可能です。 ObjectMarkerを起動すると、で記述したフォルダからで指定された拡張子を持つ画像を読み込んで表示します。この画像に対してマウスで複数の四角形をドラッグで描画することができます。 他の主な使用キーとして、 またはで現在の四角形の座標とサイズをテキストファイルに保存して、次の画像へ移ります。 ひとつ前の画像に戻ります。 でプログラムを終了します。 でつけたマーカーを一つ削除します。 でひとつ前の画像でつけたマーカーを呼び出します。 で好きな番号の画像へジャンプします。 で成形したテキストファイルを出力します。config.xmlので指定した出力ファイルには、ひたすら時系列で作業履歴(マーカー情報が)追記されていくため、過去のデータを修正した場合に、記述が重複してしまいます。このコマンドでは、これらの重複を削除して最新の情報のみを記述した形でマーカー座標を記述したテキストファイルを出力してくれます。 でガイドを設定することができます。ガイドは画面上の決められた座標に作業中常に表示される正方形、長方形、円、楕円のいずれかになります。例えばある決められた範囲内に対してだけマーカーをつける作業をおこないたい、なんらかの目印が画面上に欲しいなどの場合に使用します。 でガイドの表示/非表示を切り替えます。 それ以外のキーの使い方についてはでヘルプを表示してください。 皆川卓也(z.takmin@gmail.com) --------------------------------------------------------------------- 変更履歴: 2010/10/23 ver1.5.1 * 入力ガイド機能実装(gおよびGボタン) 2010/10/22 ver1.5 * MarkerCheckerの機能をObjectMarkerへ統合 * アノテーションファイルの重複部分を削除し、成形する機能の追加(Oボタン) * 今までは後方の画像ファイルへのみジャンプ可能だったものを、前後好きな画像へジャンプできるよう変更(jボタン) * 「ひとつ前の画像へ戻る」機能を追加(バックスペースボタン) 2010/09/30 ver1.0 * メニューの日本語化 * configファイルを導入して、画像フォルダを自由に選択できるようにした * 1つ前のフレームでつけた四角形を現フレームで呼び出せるようにした * MarkerCheckerという、つけたマーカーの位置を確認するためのツールを作った